社労士の選び方:はじめに
冒頭に我々「社会保険労務士」は「社労士」とか「労務士」と、略して呼ばれることも少なくありませんが、類似したもので混同されやすい「労務管理士」というものがございますが、「労務管理士」は国家資格者ではございませんのでご注意ください。
そこで、社会保険労務士と名乗るものは国家試験に合格しており、一定の知識は持ち合わせてはいますが、その試験の瞬間だけの方も少なくはありません。なぜならば、めまぐるしく改正される諸法令や、就業形態の複雑化により、さらなる勉強と経験を重ねなくてはいけませんし、ますますコンサルティング的要素を持ち合わせていないと対応できない局面が増えてきたからです。
経営的・組織的な側面からまず見ていきましょう!
社会保険労務士は分類すると法人経営と個人経営に分かれます
- ◆法人経営:
- 社会保険労士法人(全体の極少数しかありません)
- ◆個人経営:
- 社会保険労務士事務所(全体のほぼ9割強が個人経営)
さらに構成員で細かく見ていきますと
- ◆法人経営:
- 社会保険労務士法人
- 代表社員 社会保険労務士(登録・登記 ※代表取締役)
- 社員 社会保険労務士(登録・登記 ※取締役)
- 勤務社会保険労務士(登録・未登記 ※一般職員)
- 社会保険労務士有資格者 (未登録・未登記 ※一般職員)
- 一般事務員
- ◆個人経営:
- 社会保険労務士事務所
- 開業社会保険労務士(登録・未登記 ※代表者・所長)
- 勤務社会保険労務士(登録・未登記 ※一般職員)
- 社会保険労務士有資格者(未登録・未登記 ※一般職員)
- 一般事務員
- ※印=一般企業に当てはめてわかりやすく表現した場合
- 登録・未登録=全国社会保険労務士会連合会の社会保険労務士名簿に登録されているか否かの区分です。
- 登記・未登記=法人の社員として登記されているか否かの区分です。
以上のように分類されますが、簡単に言ってしまうと責任の度合いが違うということでしょうか。クライアント様も社労士事務所の担当者が、どの分類の社会保険労務士かは知っておかれたほうがいいのではないでしょうか!
サービス内容で見ていきましょう!
よくHPやパンフレットなどで、何でもやります!労働保険・社会保険や人事労務管理のプロですから何でも相談くださいとありますが、我々「社会保険労務士」にも得意分野があり、すべてを専門的に網羅しているものはほとんどいないのが現実です。
それだけ専門分化が進みクライアント様のニーズも多岐に渡ってきているということです。複雑多岐な問題を解決するにはそれなりの知識と実績が必要となります。
どこで見分けるかといいますと?
ポイント!
- 専門分野ごとのHPの有無。
- 実績数をきっちり答えられるか否か。
- 事務所体制、スタッフ数。
さらに自分自身に専門分野の売りのない社会保険労務士は、なんでもやります!定食屋・便利屋・コンビニのような感じです。ただお求めになるサービスが、誰でもできるサービスなら、「なんでも屋社会保険労務士」にできるだけ安くサービスを提供してもらうのも得策でしょう!
サービス費用と契約内容で見ていきましょう!
「社会保険労務士」のサービス費用、硬い言い方をすれば「報酬」の基準は、数年前に撤廃されており、実質自由です。そこで、単純に金額だけで判断してしまうと、思惑と違った結果になる場合も少なくはありません!
よく表記を見てみると、顧問契約で顧問報酬月額いくらとか?詳細がはっきりしていないことが多いです。労働保険・社会保険に関することすべてとか、人事労務管理全般とか、大きな括りになっているケースの場合は、具体的にどういうサービスを提供してもらえるかを事前に確認しておく必要があるでしょう!
確認項目では… 以下の項目と費用のバランスを見られてはいかがですか?
- サービス詳細内容=具体的項目
- サービス実績=事例・案件数・取り組み期間
- 契約期間と途中解約=自動更新・解約告知・1年以上の長期契約
- 費用の支払い時期=前払い・後払い・成功報酬・着手金
- 契約種別=顧問契約・スポット契約
- 担当者=専任担当者制・フリー制 ※ 社労士か一般職員
- 処理方法=手書き処理・データ、システム処理(電子申請の可否)
総合的判断はやはりこれだ!
細かく見てきましたが、最終的にはクライアント様が判断されることですから、自由といえば自由ですが、一番決め手となるのは、コミュニケーションがしっかりとれて、想像力豊かにいろんなことを想定し、決め付けるのでなく、クライアント様が選択できる幅をもたせた提案ができる社会保険労務士が一番でないでしょうか?
私どもでも社会保険労務士のスタッフを採用する決め手も同じだからです…。
人の管理に関する仕事ですから、コミュニケーションが取れない社会保険労務士は仕事もおそらく固定概念に基づいた幅のない押し売りになっているに違いありません。
クライアント様にとっては悲劇にしか過ぎません!
しかし、HPやパンフレット、DMでは、人間性までは見抜けませんから、やはりお会いしていただくのが一番だと思います。そして誰が担当してくれるのか?求めるサービスは何かをはっきりおっしゃっていただくのがベストでしょう。そのやりとりに対応できない社会保険労務士はお選びにならないほうが得策でしょう!
最後にクライアント様にぴったりの社会保険労務士が見つかることが我々にとってもクライアント様にとっても一番の幸せと考えております。
私どもの特徴
私どもは、社会保険労務士法人であることから、複数の社員社会保険労務士で構成されておりますので、各種専門家を揃えておりますし、人間的にも個性豊かな人材が多く在籍しております、そしてすべての社会保険労務士が、責任ある経営者として職務遂行をしておりますので、クライアントの皆様にあった社会保険労務士も見つけていただけるのではと自負しております。
初回相談・面談はもちろん無料でございますので、お気軽にお問い合わせください。